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2003hawaii 10/05
 日曜日。オアフO`ahu島観光の最後は、島一周。東海岸を北上する。ちなみに島一周道路にはカメハメハ通りKamehameha Hwy.という名前が付いている。時折小さなビーチを通り過ぎるが、正直あまり見る物がない。東海岸の有名観光施設であるポリネシアン・センターPolynesian Cultural Centerも寄ることなく通過し、すぐに北端に到達。西側の海岸に出ると、海の様相が一変した。そう、サーフィンスポットとしてあまりにも有名な、ノース・ショアNorth Shoreだ。荒々しい波が打ち寄せている。今日の目的は、無謀にもこの波に挑戦することだ。

 サンセット・ビーチSunset Beachに到着。早速水着に着替え、宿で借りたブギーボード(ボディーボード)を持って浜に降りる。DANGERと書かれた看板が示すとおり、沖では巨大なパイプライン(波のトンネル)がサーファーを飲み込み、波打ち際も小さなパイプライン状態の荒波が押し寄せている。時折訪れる日本人観光客も、写真を撮るだけですぐに退散。沖にサーファーが居るだけで、普通に泳いでいる人は一人も居ない。

 ボードに付いている紐の一端をしっかりと腕に結びいざ出陣。しかし、波が引いた所から5メートル程も進むと(当然まだ足は着く)、早くも洗礼を浴びる事となる。洗濯機に放り込まれたように体がぐるぐると回転し、ひたすらボードにしがみついて落ち着くのを待った。波が膝下くらいの位置まで押し上げられる。一息ついて、気が付くと水泳用の眼鏡が無くなっていた。周りを見渡してもあるわけがない。恐るべし、ノース・ショア。

 それでも何度も波に挑戦し(慣れてくるとこの洗濯機状態もそれなりに楽しい)、僅かながらも波に乗る感覚を味わえたところで終了とした。シャワーを浴びると、海水パンツの中は砂だらけ。

 ノース・ショアの玄関口、ハレイワHale`iwaの町で昼ご飯。ハンバーガーショップのクア・アイナKUA 'AINAへ。たいていのガイドブックに紹介されているノース・ショア観光の定番で、日本にも支店がある(日本の方が店舗数が遙かに多い。きっと何処かの企業が日本でのライセンスを買ったのでしょう。日本に帰った後、青山にある店に行ってみた。ボリュームは同じだが値段は高い。1個1,000円前後する)。客の半分は日本人。かなりボリュームがあるので二人で一つ注文。アボガドがほとんど2分の1個挟まったハンバーガーを食べる(上下のバンズが別れた形で提供されるので、正確には自分で挟む)。マ○○○○ドのような型で押したような肉ではなく、肉汁のある素朴な味がした。

 食後はこれまたお決まりのコース、マツモトMatsumoto'sシェーブアイス。日系移民が始めたかき氷がシェーブアイスとしてハワイの名物となった物で、マツモトはその元祖と言われている。他にもシェーブアイスの店はあるが、圧倒的にこちらの方が客が多い。

 最も定番の、小豆入りレインボーを注文。円錐形のカップの底に小倉あんが入り、その上にかき氷が載せられている。日本とは逆だ。掘り起こしながら食べることになる。ノース・ショアの乾いた気候(住むには雨が少なくたいへんだろうが)と相まって、冷たい氷が気持ちいい。

 それにしてもこの町は日系人が多いらしく、マツモトのように日本人の名前を付けた店がたくさんある。マツモトの土産物コーナー(パロディシャツが面白い)では日系人のおばあちゃんが元気に働いている。そこには苦労の歴史を忍ばせる素振りは全くない。はるばる海を越えてやってくる日本人の集団を見て、何を思っているだろうか。

 ハレイワの町を後にして、島の中央を南北に横切る州道99号線(Kamehameha Hwy.)を南下しホノルルHonoluluを目指す。本当は海岸沿いに島を一周したいところだが、西端の岬は車での通行は不可。徒歩か、マウンテンバイクでなければ島一周は出来ない。見渡す限りのパイナップル畑の中を走る。しかしハワイのパイナップル産業は、南米産などに押され、既に斜陽となっているらしい。ハワイのパイナップルの代名詞、ドール社も最近は観光開発の方に力を入れているようだ。そんなドールのドール・パイナップル・パビリオンDole Pineapple Pavilionに、まったく期待しないで寄ってみた。

 ここの名物は、世界最大の屋外迷路(熱射病で倒れそうだ)、植物園、そして土産物コーナー。広い駐車場には大型バスが何台も止まっている。正直言って、期待以下だった。ドール社がこの地で犯してきた過去の過ち(ハワイ先住民からの土地や水の収奪)やプランテーションで過酷な労働を強いられた日本人を含む移民たちの歴史が少しでも紹介されているかと思ったが、そんな物はばっさりと切り捨てられパイナップルの甘い香りがするばかりだ。ドール社にしかできないハワイの歴史紹介が出来ると思うのに、残念だ。

 ホノルルを通過し、カイルアKailuaの町に戻る。夕暮れにはまだ間があり、隣のラニカイLanikaiのビーチで泳ぐことにした。ラニカイは、カイルアより高級住宅地のようで、一方通行の周回道路の周りには邸宅が並んでいる。適当なところに車を止め(普通のお宅の前です。ご免なさい)海へと出る。カイルアと同じく白い砂浜が続く。ボディーボードを抱え、ぷかぷかと浮かぶ。サンセットビーチでは波に巻かれるだけだったが、ここはのんびりと平泳ぎ。やっと日本での練習の成果を生かすことが出来た(実は1ヶ月前からプールに通い、なんとか100メートル程度は浮いていられるようになったのだ)。

 海水パンツのまま車を運転し、宿に戻る。ついでにとばかり、宿のプールに入ってみた。なんと、底まで足が届かない。10メートル程度の小さなプールなのにこれは驚き。

 晩ご飯は、宿から歩いて行ける所にあるテーリーズと言う名のレストラン。半分がバーカウンター形式で、半分がレストラン。家族連れも多い。車で移動しているとアルコールが飲めないが、オアフ島最後の夜はよく冷えたビールを満喫。満足満足。


10/05 end


Photo
サンセット・ビーチpuffin サンセット・ビーチ
こんなに普通にパイプラインが見られるとは思ってませんでした。沖合に珊瑚礁があり、強い潮流がぶつかってできるそうです。
バンザイ・パイプラインpuffin バンザイ・パイプライン
サンセット・ビーチからバンザイ・パイプライン方向を写しました。命がけのサーフスポットです。
マヌ・メレpuffin マヌ・メレ
マヌ・メレの庭。静かで過ごしやすい宿です。
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