OYOYO Web Site
top image

2005alaska 09/08
デナリへ

 どんよりとした空。朝食は売店で買ったバナナマフィン、チョコレートマフィン、カフェラテ。なかなかの美味だが大きすぎるので2人で1つを食べる。9時前にはホテルを出て今日の目的地、デナリ国立公園Denali National Park & Preserveへ向かう。一端南下し、ジョージパークス・ハイウェイGeorge Parks Highwayとの分岐からまた北上。アラスカは今が紅葉の盛りのようで、白樺の森では丘一面が黄金色となり、杉木立では下草が真っ赤に色付いている。途中写真を撮ろうと車を止めてみて驚いた。面前に広がる赤色の低木は全てブルーベリーの木、収穫の時期は多少過ぎていると思うが、それでも紫色の実がたわわに付いている。早速手に取り試食、アラスカの味覚を楽しんだ。

 デナリへの道中も小雨が降ったりして今日もマッキンリー山Mt. McKinleyは拝めそうにない。12頃、国立公園のビジターセンターに到着。今日の予定は半日バスツアー、もしくは簡単なトレッキング。バスツアーの時間を確認してみると(ビジターセンターとツアーバスの発着場は違うので注意)、12時30分が最終便、おっと後10分しかない。これでは準備が間に合わないのでツアーはあきらめトレッキングにすることに。

 まずは昼飯。国立公園入り口から北へ少し行ったところにライリー・クリークRiley Creekの町がある。大規模なホテルや土産物の店が建ち並んでいるが、閉店セールを始めているところもある。国立公園のツアーバスが終わる9月15日に合わせるように、冬期は閉鎖されるホテルや店が多いようだ。サーモン・ベイクSalmon Bakeという、グリル料理が評判(と、ガイドブックに書いてある)の店で、ターキーサンドとハリバットhalibutのラップサンドを食べる(なぜかランチには肝心のサーモンが無い)。ハリバット(Hippoglossus stenolepis、日本名、オヒョウ)は、大きな物では3メートルくらいになるカレイの一種で、アラスカでは何処の店でもメニューに載っている一般的な魚だ。普通の白身の魚と変わらず、美味しくいただける。

野生生物との出会い(1)

 腹も太ったし、出かけるとしよう。国立公園の中で一般車の進入が許される最終地点、サベージ・リバー・ブリッジSavage River Bridgeまで車で乗り入れる。デナリも紅葉の盛りで、一般的にガイドブックで紹介されている緑の平原ではなく赤や黄色の大地だ。川の手前に小さな駐車場があり、車を止めた。川に削られた斜面は急で、インディアン・ロックIndian Rockと呼ばれるインディアンの横顔に見える岩山が象徴的にそそり立っている。早速軽いトレッキングに出発。

 ガイドブックによると、このインディアンロックの周辺にはナキウサギ(啼兎、鳴兎)Pikaが生息しているらしい。インディアンのあごのあたりにさしかかった頃、なんかちょろちょろと黒い物体が・・・あ、居た、ナキウサギだ。こんなにあっさり見つかるとは、恐るべし、アラスカ。しかしカメラに納めようとするが、ちょろちょろされるのでピントを合わせている間に居なくなってしまう。代わりにインディアンの頭の上で見つけたナキウサギのトイレ場(要するにうんちのたまっていた所です)をパチリ。

 丘を降り、今度は川沿いに歩いてみる。すると岩の上にちょこんと座っているヤツが、どうやら北極地リスArctic Ground Squirrelのようだ。こちらはシャッターを切るまで微動だにせず待っていてくれたので、かわいらしい姿をとらえることが出来た。ありがとね。

 暫く歩くと、今度は2匹の雷鳥Rock Ptarmigan。こちらには目もくれずひたすら何かをついばんでいる。いくら近づいてもお構いなしだ。40分後、トレッキングを終えて引き返してみると、まだ同じところで食事に励んでいる。のんびりしてていいなあ。時折小雨がぱらつく天気であったが、小動物とふれあうことが出来、満足して帰路につく。

野生動物との出会い(2)

 今日の宿は、マッキンリー・シャレー・リゾートMcKinley Chalet Resort。広い敷地の中にキャビンが点在している。部屋はG棟の5号室。川を挟んで向かいの山にアラスカ鉄道が走っているのが見える。夕食はホテルのグリルバーでフィッシュ&チップス(ハリバットとポテトチップス、普通は鱈とフライドポテト)とアラスカビール。

 用事があってフロントに行った帰り、アルバイト風の兄ちゃんと暫く一緒に歩く。「このあたりってNorthan Lightsはどうよ?」「そりゃもうバッチリだぜぇ」。なんて話をするが、今日も星空は見えない。明日は早起きなので、あきらめて早めに就寝・・・就寝・・・就寝・・・、でいい感じで寝入っていた頃、ガサゴソと音がして目が覚める。明らかに部屋の何処かから音がしている。なんだ、なんだぁ。聞き耳を立てながら探してみるとゴミ箱の中、見るとネズミが出られなくてもがいている。さすがアラスカ、部屋に居ても野生動物と出会える・・・脅かすなよ、まったくもう。


09/08 end


Photo
紅葉のアラスカpuffin 紅葉のアラスカ
湖から水上飛行機が飛び立って行きました(28-35mm撮影。イメージパックCD1BASE)。ブルーベリーも食べ放題(80mm撮影。イメージパックCD1BASE)。
ナキウサギのうんちpuffin ナキウサギのうんち
なんとか撮れたナキウサギはこちら(200mm撮影。イメージパックCD16BASEをトリミング)。
北極地リスpuffin 北極地リス
(400mm撮影。イメージパックCD1BASE)
雷鳥puffin 雷鳥
(??撮影。イメージパックCD1BASE)
ネズミpuffin ネズミ
脅かすヤツだが結構可愛い。
先読み 先読み 先読み 先読み 先読み candybox counter